上津浦城跡

住所 有明町上津浦

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上津浦城跡は天草上島の代表的中世城館遺跡であり、戦国時代の天草に割拠した天草五人衆の一人、上津浦氏の代々の居城である。 上津浦氏は、筑前原田氏の出自とされる。元徳元年 (1329) の文書に上津浦次郎太郎入道という名が見られることから、 14世紀前半には、上津浦に拠点を置いていたことがわかる。 平成 24年度から 26年度にかけて、天草市教育委員会が重要遺跡確認調査事業として実施した上津浦城跡発掘調査の結果、現在は、利用されていない隣接する二丘陵が城跡とされる。いずれの城でも少なくない出土遺物が見られ、 14世紀から 16世紀にかけて、生活が営まれていたことが判明した。南北に分かれている城郭は、同じ上津浦氏で、例えば兄弟のような、それぞれに一定の独立性を持った城主が別々に城郭を構えていた姿が見えているのかもしれない。